現代時評プラス《忖度以上、圧力未満》:片山通夫

安倍スキャンダルがますます混迷の体をなしてきた。いや混迷なんて生易しい言葉では言い表すことはできないような状況だ。およそ国民の半分以上が(80%ともいわれている)納得できない中で、首相や財務相がいくら「潔白だ。忖度はない」と言っても、(見ようによっては人を小ばかにしたように)ニヤニヤ笑っていては、信用できるわけがない。

昨今の巷間で「友人以上、恋人未満」という言葉がはやっている。ただの友人よりも親しいが、恋人とまでは言えないというような意味だ。そこでふと思った。

安倍首相、もしくは明恵夫人、または松井大阪府知事に対する官僚の「忖度」はきっとあっただろう。それは一連の国会答弁などを聞いているとそう感じざるを得ないのだ。特に明恵夫人の「秘書」が出したFAXを見ていると、まさに「そうとしか思えない」状況だ。

所が財務省などの官僚は木で鼻をくくるという表現がぴったりの答弁しかしない。おそらくこれはしないのではなく「出来ない」のだと思う。巧妙な安倍首相とその周辺は、官僚の人事権を一手に抑えて、ぐうの音も出ないのではないかとおもんばかる。

しかしもう良いのではないか。流れは変わったように感じる。もう安倍首相率いる内閣に「忠誠を誓う」必要はないのではないか。「忖度」は国民を覆う空気に対してすべき時期が来たと思うのだが。「圧力未満」の見えない風を感じたことを国会の場で話すことだ。

あんな馬鹿な官邸の面々に、いつまで忠誠を誓っているのか、その気持ちがわからない。

サンデー毎日(2017年3月22日)で元元財務官僚で大蔵相を3度務めた藤井裕久氏は次のように語っている。興味深い話なので、最後にその一部を引用しておきたい。

全文はこちら

以下引用

「財務省は返り血を浴びる」

元財務官僚。財務(大蔵)相を3度務めている。自らの戦争体験に照らし、安倍氏の右寄り歴史観に一貫して懸念を表明してきた人でもある。森友問題と安倍政治の関連をどう語るか。聞いてみたかった。

 

まずは、財務省という役所についてである。9億円の国有財産を1億に値切る。そんなに融通無碍(むげ)なところなのか。

「その正反対だ。役人というものは世間でいう頑迷固陋(がんめいころう)なもの。前例を大事にする。逆に融通を利かすことには大きな抵抗がある。私の経験で言えば、特に財務省はそういう役所だ。そういうことからすると今回、財務官僚たちが独自に判断したとはとても思えない」

財務官僚が忖度した、と言われるが?

「忖度以上のものがあったのではないかと疑う。忖度というほど役人は頭が柔らかくない。どこかから圧力があったのではないか。(圧力をかけた)許しがたい人がいるのではないかと思う」

引用終わり