[:ja]現代時評+《年の終わりの嘆き節》:片山通夫[:]

[:ja]今年も間もなく暮れようとしている。今年の漢字は「金」だったそうだ。今年一年世相を 表す漢字一字とその理由を全国から募集し、最も応募数多かった漢字が選ばれる。今年は「オリンピック」と「政治と金」などが選ばれた理由だとか…。
 なんとも味気ないというか、情けない理由が選ばれたものだ。いや、オリンピックにしても、リオでの金メダルじゃなく、東京オリンピックの《金(カネ)》・・・・。

私たちは、一般的に清貧という生き方を心がけているはずだ。清貧とはその字が表すように、私欲をすてて行いが正しいために、貧しく生活が質素であることを言う。

つまり、私欲を捨てて行いが正しければ、必然的に貧しくなり、生活が質素と言う訳である。いや、そんな言葉はすでに死語だ。ついでに言うと「井戸塀」なんて言葉も・・・。

あえて説明すると、政治家が政治や選挙に自己の財産をつぎ込んで貧しくなり、井戸と塀しか残らないということ。例えば「井戸塀代議士」と表現する。やはり今や死語だ。

ところで我が国の総理大臣はわが名を歴史に残さんと国民の生活を顧みずに、各国に大判ふるまい。あわよくば領土を取り戻してなんて甘い夢を見る。もちろん外交音痴だからか、夢ははかなく消えうせた。下手すれば経済協力3000億だけが残る可能性がある。これはやばいとばかりに、米大統領が現役で初めて広島を訪れたのを模倣して「現役総理大臣で初めての真珠湾詣で」と決め込んだのは良いが、たちまち馬脚を現し「史上4番目」というありさま。いささかどころではない恥ずかしさである。

そういえばこの総理大臣、博打(相場)で国民の「虎の子・年金」を派手にスッテくれたと聞く。

ちょっと最近の出来事を振り返るだけでもこれだ。これでは来年が思いやられると心配するのは筆者だけではあるまい。

まだまだある。真珠湾への年末パフォーマンス。これで「戦後レジュームからの脱却」を成し遂げたかのような風潮。イヤイヤ、中国、朝鮮半島それに東南アジアなどへの「慰霊」はまだ済んでいない。天皇陛下に丸投げでもあるまい。

この訪問はアメリカなど海外でも珍しく評判がいい。真摯に魂に向かったせいだろうと推察する。・・・と、ここまで書いたところで、とんでもないニュースが流れてきた。そう、稲田防衛相の靖国神社参拝である。

ニューズウイークは早速こう書いた。「靖国参拝で崩れた、真珠湾追悼の『和解』バランス」。小学生でもわかる理屈だがこの方は読めない方なのか、それとも安倍首相の代参のつもりなのか。当の首相はゴルフ場で「ノーコメント」だと…。無責任極まりない。

「来年こそは」・・・。ネエ、ご同輩。(了)

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