[:ja]現代時評+ 《プーチンがやってくる!?》:片山通夫[:]

[:ja]1103aロシアのプーチン大統領がまもなく訪日する。その前交渉で岸田外相がプーチン大統領とラブロフ外相と会談した。そして「ロシアと日本には平和条約問題について一致点がある」岸田外相との会談後、ラヴロフ外相が述べた。
 プーチン大統領との会談では岸田外相はおよそ1時間50分待たされたという。そしてその後のラヴロフ外相との会談での話である。およそロシアは日本側が期待するような「領土返還」とかに言及する気がなさそうだ。

果たして、日本側が期待するような返還へのアプローチはあるのか?ここしばらくのロシアからの報道を見ると、あまりにも悲観的な話ばかりである。   しかし安倍首相はあきらめてはいまい。ともかく「自分の名を残したい」という一念と見た。従来の彼の支持層の意向を無視してでも…。

一方、ロシア側にも弱い脇があった。クリミアを編入してからの欧米の制裁だ。最近は原油の価格も減産の影響で値上がりが期待されているが、経済制裁のおかげでロシア経済はガタガタである。このころ安倍首相が強力な「経済協力のアプローチ」を引っ提げてきた。渡りに船である。まして当時は米大統領選はヒラリー・クリントン氏が優勢だった。ニンジンを引っ提げた馬をプーチン氏が見逃すはずはない。

しかし様相は一変した。プーチン大統領を尊敬するというトランプ氏がアメリカの次期大統領だ。ロシア側は、日本を手なずける急ぐ理由が見当たらなくなった。

まして領土問題は複雑でデリケートな問題だ。我が国のこの夏のマスコミの様に、「やれ二島だ」、「いや残る二島は交渉次第だ…」と煽れば煽るほど覚めてくるのがロシア側だと思うのだが。[:]