[:ja]現代時評+ 《安倍首相のまやかし》:片山通夫[:]

[:ja]ロシアからの報道によると、ロシア大統領府のペスコフ報道官はクリル諸島へのミサイルシステム配備に関して「露日間の関係発展に影響が出てはならない」と述べるとともに「プーチン大統領の訪日準備にも日露間交渉にも影響は出ない」とも述べた。
ずいぶん馬鹿にした報道だと思うのだが、安倍首相はこの件に関してだんまりを決め込んだかのようだ。その首相のだんまりを追認するかのように菅官房長官はロシア軍がクリル諸島新型ミサイルを配備したとの報道に関して、「平和条約締結交渉への影響を与えないと」声明を出した。一方ロシア側はあくまで「当初の予定通りで決して突然のことではない」というスタンスのようだ。

つまり両政府とも「すでに了解済みの既定の事実」として、事態を矮小化しようとしているかに見える。おかしな話だ。我が国の安倍首相は対ロ協力8項目提案した。わが国民向けには「北方領土返還へのアプローチ」ということのようだが、あのしたたかなロシアのしたたかなプーチン大統領を相手に領土交渉する場合「経済協力」で事足りるわけがないと思うのは、筆者だけではあるまい。

つまり「領土交渉」は口実で単に「ロシア向けの経済協力」でしかないのが事実ではないか。ということは、誰が得をするのか?もちろん領土を返すことなく「経済協力」を得られるロシアだが、「経済協力」の資金は一体だれが支払うのか?当然わが国民であり、その資金を闊達に使うのは「経済協力」を請け負う我が国の企業だろう。結局国民の税金を使って企業が設けるという図式に変化はない。古くからの自民党の手口であり、まやかしだ。

「悲願であるはずの北方領土を利用したまやかし」国民が怒らないのが不思議だ。[:]