[:ja]◇現代時評 《プーチンの時代は旧ソ連の臭いがする》:片山通夫[:]

[:ja]ロシアの下院選挙が終わった。大方の見込み通り、プーチン大統領率いる「統一ロシア」が大勝した。憲法を変えることのできる勢力得たと言う訳だ。中でも注目を集めたのが、強制的にロシア領に編入したウクライナのクリミアの「美人検事長」として名高いナタリヤ・ポクロンスカヤ氏(36)やロシア軍空挺(くうてい)部隊のウラジーミル・シャマノフ司令官(59)が当選した。両者ともクリミア編入の「論功行賞」ではないかという見方もあるようだ。

編入後のクリミアで強行された初のロシア国政選挙にもかかわらず、投票率は過去最低だった。18日夕までの段階で約39%。前回の約61%を大きくしたまわった。

しかし、大統領は強気だ。山積する国内経済問題の解決に意欲を見せる。何しろこの選挙で支持する議員の数が3/4を超えたからだ。プーチン大統領は2018年の次期大統領選に向け、権力基盤をさらに固めた形となった。

ロシアはますます保守化してくるだろう。それは次のようなロシアからの報道にもみられる。「KGB復活か? プーチン大統領が治安組織を再編へ」と言うニュースだ。

詳しく見る。「ロシアのプーチン政権が、旧ソ連時代の《国家保安委員会》(KGB)のような組織を設立する可能性があると、現地紙「コメルサント」が9月19日に伝えた。

同コメルサントによると新組織の名称は「国家保安省(MGB)」。防諜・犯罪捜査機関である「連邦保安庁(FSB)」を母体に、要人警護を担う「連邦警護庁(FSO)」、諜報機関の「対外諜報庁(SVR)」を統合し、設立するとある。
ここで思い出すのは、プーチン大統領の経歴だ。大統領はKGBの対外情報収集と分析を担当したことがある。そして旧東ドイツでの勤務経験も長かった。

このあたりを勘案するとなんとなく旧ソ連臭が匂ってくる気がするのは筆者の鼻が利かないからか?

英国のEU離脱、難民は移籍問題など、世界は内向きの政治に大きく向かっているように思える。プーチンのロシアもそのような道を歩み始めたのではないか。[:]