◆現代時評バックナンバー《年の初めに・・・》:片山通夫

 サウジアラビアとイランが一触即発の危機。一部には原油価格が低迷しているので、ある種のやらせとみる向きもあるが、そうも言っておれない。中東はきな臭い年の初めとなった。そういえば安倍首相は「ホルムズ海峡大変のとき」には、自衛隊を派遣してなんて「たわごと」言ってたけどあれどうなった!?。

 「たわごと」ついでに、北朝鮮が「水爆作って実験した」というニュース。ことの真贋はともかく、少なくともマグニチュード5,5だかの人工地震を起こす能力のあることはわかった。自衛隊幹部は「寝耳に水」だって。あたふたするのはわが政府。腹が座ってない!

 昔、「パリは燃えているか」という米仏合作映画を見た。1944年のパリでの対独レジスタンスを描いた映画。ヒットラーがパリを破壊するよう命令したが、ドイツ軍司令官はその命令に従わずパリの炎上を防いだという話。

そのパリが今テロの脅威に晒されている。パリの警察署が襲撃を受けた!

しかし晒されているパリはナチスのような「侵略者」ではないところが悲劇だ。とても「テロリストはレジスタンス」とは言えない。

 NHKの長寿番組「クローズアップ現代」のキャスター・国谷裕子(くにやひろこ)さんの公判が決まったと。NHK上層部(これが臭い)の意向だとか。ますます強まるのか。安倍官邸の圧力。そういえば報道ステーションのキャスターも公判が決まったとか。我が国のテレビ番組から報道番組が消える日が近いぞ!

 高市総務相がたわごと。「個人番号カードのICチップの空き領域を活用して、民間企業のポイントカードやクレジットカードなどそれぞれのサービスに連携できる仕組みを総務省で構築してみたい」だと。いよいよ買い物まで国家管理。およそ自由競争の原理から外れる。

ソ連時代や北朝鮮でもあるという自由市場は、我が国では?

日本経済の先行きが見通せない。外的要因では北朝鮮核問題、中国経済の失速、原油価格の低迷、中東の不安定、イラク難民問題を抱える欧州などなど。国内では株価低下による年金4兆円が霞に。

そして窒息するような日本。「報道ステーション」(テレビ朝日)の古舘伊知郎キャスターが3月で降板。NHKも「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスターも降坂。

モノ言えば唇ならぬ首涼し。

《北方領土解決へ対話促進高村副総裁、ロシア外相が一致》と報道。もう何年も膠着状態といって良い北方領土問題。ロシアの公式見解は「二島返還」で領土問題の幕を引く案。日本では「4島一括返還論」が幅を利かせている。旧島民の要求は通るのか?なんだか韓国における慰安婦問題に似てきた。

膠着状態といえば北朝鮮による拉致問題。安倍首相の専権事項のように本人は言ってきたが・・・。蓮池透氏の著書と真っ向対決。同氏はその著書・『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(講談社)で明かした。

《官房副長官だった安倍氏は小泉純一郎・元首相とともに訪朝したが、安倍氏はそのときのことを「北朝鮮側、金正日総書記から拉致問題について謝罪と経緯の報告がなければ、日朝平壌宣言にサインをせず、席を立って帰るべきだと自分が進言した」と触れ回った。しかし、同氏は「そういうことになっているが、ウソ。それは、みんなの共通認識だったんだから」》

筆者の感想:「あの安倍首相のいうことは信じられない」・・・。

軽井沢のバス事故、大惨事になった。なんでも格安バスツアーで一か月前に雇ったという65歳の運転手がなぜかコース変更しての大惨事。さっそく国土交通省は監査や関係者の聴取を実施し、運行停止や業務停止などの行政処分を検討する方針だという。杜撰な経営をしていたバス会社に対してはやむを得ない措置だが、規制緩和という名のもと、競争社会を煽ってきた政府にも責任はある。そういえば廃棄処分したはずの食材が流通したというニュースにも「社会の貧困」を感じさせられる。

首相の言うように「月収25万」のパートタイマーがすべてという社会が早く来ないかな。

 年明けから株が暴落。黒田日銀総裁が緊急帰国!ついに「株価死守ライン16800」を巡る攻防だとか。黒田日銀総裁はパリで開かれたフランス銀行と国際決済銀行共催のクリスチャン・ノワイエ総裁退任記念シンポジウムに出席したものの、予定していたスピーチを行わず急きょ帰国したという。

これは株価が死守ラインを割り込む可能性が出たため、首相官邸が呼び戻したとの観測がもっぱらだ。しかし打つ手はあるのか。